炭田・炭鉱の現状と研究方向

実態

いわき地方は進取の気風に富んだ風土性があるが、一方でその進取性が過去の遺産や文物の維持・継承に障害を生む場合がなきにしもあらずで、特に産業構造の激変の中で、当地域の産業遺産・遺構や伝承的な事柄、文化、生活史的な諸資料・物件等の貴重なものが、相当程度、放置・廃棄されての荒廃化、取り壊されての消失、残されたものでも部分的で欠損的な残存で、当研究会及びこの活動提案で企画しているような歴史的な近代化・産業遺産等の残存遺産・遺構等は僅少になってしまっている。

研究活動の方向

  1. 何が産業遺産としての価値ある遺産かの把握・記録と資料化
  2. その正確な立地、分布の把握・記録化
  3. そこにある施設・設備、機器・用具等の構造等に関する正確で専門的な事実的な把握・記録化
  4. そこで働いていた人々の事実としての体験・知見・技術・用語等の把握・記録化
  5. そこに築かれた社会・文化・教育等の具体的な生活史の把握・記録化を行ったうえでの分かりやすい遺産・遺構等の学習教材・研究資料の作成
  6. それを伝達し広めるガイド、ボランティアの育成
  7. 遺産等に関する情報の公開と交流
  8. 関係機関・団体との連携
  9. 記録化及び保存・保護運動の推進
  10. それらを通した地域活性化の方法の開発等

研究方向

  1. 産業文化資源・遺産等のガイドブックの作成及びヘリテージマップ作成による意識と体験の提案・啓発・拡大
  2. 知的関心を呼び起こす交流・相互啓発の教材・資料等の作成・配布による高レベルで実体験的な資料集の作成
  3. ホームページをリニューアル、全国的・国際的な意見交換の場の用意(現在、石炭産業はイギリス・オーストラリア・中国等で各種の話題を提供し、現に当研究会にはアメリカ・オハイオ州立大学から照会が来ている等、国際的な視点が求められている)
  4. 研究成果の発表による歴史と文化を考える機会の提供に努め、地域を愛する心を多様な視点で訴える。

会員研究の発表(機関誌等)~

大学研究成果の展示・公開・セミナー
平成19年度福島県文化振興にかかる地域活性化事業のもとに当研究会のマップ作成チームがいわき市を中心とする「いわきヘリテージツーリズムマップ」を作成し、来訪者や関係者へ配布したもの。

いわきヘリテージツーリズムマップ
いわきヘリテージツーリズムマップ
いわきヘリテージツーリズムマップ